
◆quoi de neuf ? : 2004 ◆
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■le 11 février 2004■
最近、パリから戻ってきた友人の話によると、とうとうパリにもスターバックスが出来てしまったらしい。まあ、あれだけマクドナルドも氾濫しているパリなので、時間の問題だとは思っていたけれど、けっこうショックな話ではある。フランス人の友人の中には若くても「アメリカが嫌い」とか「アメリカの商品は消費しない」ってけっこう頑固者もいるのだが、私はそういうフランスがけっこう好きだったりするので、あまり簡単に魂(なんのだ?)を売ってもらいたくないのだ。個人商店やおやじカフェが次々と姿を消していき、巨大チェーンの画一的なスタイルばかりが目に付く今、パリもその価値を自ら落としめて行っている気がする。
よくヨーロッパではmondialisation(世界化)に反対する意見が聞かれる。個性を大切にする彼らならではの発想だと思っていた。難しいことは私には語れないが、どんなものも、それぞれがその存在理由を持っているのだという考えを私は支持したいと思う。それはちっぽけな私自身の存在にも意味を持たせることになるだろうから・・・。
最近、テレビが壊れて、携帯が壊れて、皿は割れるし、体調は良くないし(これはいつもか・・・)、ついでに定期券やプリペイドカードたちがたくさん入ったパスケースを落とし(こんなことは人生で初めてかも・・・)、かなりヘコミ気味・・・。最近ちょっと仕事が増えてきて小金が入る!とウホウホしていると、それはあっという間に、望んでいない出費に消えていってしまう。私はきっとお金を持つ運命にないのだろうと思う・・・。
先日、友人に「運命」ってなんだ・・・と聞かれた。最近、フランス人の彼とはこんな問答みたいな話をよくしている。そのとき、私は「運命なんてない、すべては自分で決めるものだ」と、答えてみた。実際にそう信じたいけれど、やっぱりコントロール不能な事象ばかりだよね・・・って本当は思っている。ようやく見つけたこんな風に語り合える友人ももうすぐ国へ帰ってしまう。これはコントロール不能なことなのか、でも早い帰国を促してしまったのは私自身だったりする。
朝、どうしても起きられない私に「現実の人生を生きるのを怖がっている・・・って何かで読んだ」って彼は言っていた。少し当たっているかもしれない。リアルな人生中(覚醒時)も、もう一つの人生中(睡眠時)も、どちらも私はけっこうハードな人生を生き過ぎてはいないだろうか?こちら側にいる時は眠るのが怖くて、あちら側にいる時は、起きるのが怖い・・・
夜中に・・・私の乾ききった肌とは対照的なほどみずみずしいミカンを頬張りながら・・・今日も朝寝だな・・・最近、あまり寝ていない・・・
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■le 26 janvier 2004■
先日フランス人の友人Sの親友Vが来日していたこともあって、いくつか彼らの観光に付き合う機会があり、大阪って本当に観光案内するのに(特に外国人に)つまらないところだな・・・と改めて思っていたところだった。本物でもない大阪城を見せたらその後は・・・?特におもしろい所もなく、彼らが選んだ四天王寺と住吉大社もきっと京都の後ではきっと目新しいものではなかったはず。そんな時、知り合いの方から、阿倍野近くの某T新地にある「百番」というお店とかどうですか?と、アイデアを頂いた。さっそくネットで調べるとなかなか面白そうな建築・・・。空襲の被害を免れた元遊郭のその館が今では庶民的な料理屋さんになっているのである。でも調べていくうちにそれ以上に、私ひとりでは決して足を踏み入れる機会はないであろう、その界隈自体に興味がムクムクとわいてきた。昼間とは言え、浮世離れした感じで、けっこう衝撃度は大きかった。昔は高い壁に囲まれていたというこの界隈、今は取り払われてその面影しかなかったが、今も目に見えない壁のようなものが、その一角を取り囲んでいる。その空気感はかなり特殊で、少し見てはいけないものを見てしまった・・・という罪悪感もあったりして・・・。アムステルダムの飾り窓のような健康的?なイメージ???とは違って、やはりキレイなお姉さんたちがいくら微笑んでいたとしても、「和」ものには何故かしら湿気を帯びた悲哀を感じるのは、私が日本人女性だからでしょうか?しかし・・・ちょっとディープな日本を見せすぎたかも・・・。
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■le 18 janvier 2004
なんだか最近、友人達の優しい心に触れて感動する機会が多い。一時期は何をやっても独りで空回りをしているような虚しい気持ちに襲われていた時期もあったけれど、このところ色々な人から立て続けに言われた「ありがとう」っていう言葉はまるで即効性のあるお薬のように私の虚しさを一つ一つ埋めてくれている。やはり言葉で表現することは大事・・・。心の中にあるだけでは伝えられないことがたくさんある。フランス語をやっていると「そんな大げさな・・・」と思うような表現に頻繁に接する。フランス人の友人との会話やメールでも・・・。でもそれが大事なのだと最近強く感じている。
少しゆとりを持って自分の周りを見直すと、今、とても素敵な人たちに囲まれていることに改めて気付く。なんだか、ようやく一つ大きな長いトンネルから抜け出した気分・・・。
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■le 12 janvier 2004
皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。昨年は*leCours*の創立と運営で明け暮れた1年でした。生徒さんは現在約30名、まだまだ小さな存在かもしれませんが、それぞれの人がそれぞれの楽しみ方を見つけてくれているのではないかな・・・と、そこに*leCours*の存在意義を感じています。今年は*leCours*がますます愛される存在になっていくように、私自身も新たなことに積極的にチャレンジして行きたいと思っています。さしあたっては、ずっとサボリ気味だったフランス語のブラッシュ・アップを頑張りたいです。国家試験にもチャレンジしようかな・・・とかも思ったりしています。皆さんの今年の目標はなんですか?
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