
私のベスト・テン映画 : MES DIX MEILLEURS FILMS ★★★★★
〜 2002
今まで見てきた本当にたくさんの映画の中からたった10作品を選ぶのは容易なことではありませんでしたが、21世紀の幕開けを記念して?ジャンル、時代、国籍、好きな理由もごちゃまぜに、とりあえず選んでみました! 何度観ても飽きない作品たちです。
N.B. フランス映画に関してはフランスのデータを採用しています。
index alphabétique ■原題 (邦題)
■37°2 LE MATIN l’intégrale (ベティー・ブルー インテグラル)
1991年/フランス/185min/2時間版のフランス初公開は1986年
監督 ジャン=ジャック・ベネックス
出演 ジャン=ユーグ・アングラード ベアトリス・ダル コンスエロ・デ・ハビランド ジェラール・ダルモン
受賞 セザール最優秀ポスター賞
コメント・・・COMME CI, COMME CA. バックナンバーより
劇場には5回ほど足を運んだが、家で見たのを数えると100回くらい見たのではないかと思う。人生の映画を一つ挙げるとすれば、私は迷わずこれを選ぶであろう。
■BUTCH
CASSIDY AND THE SUNDANCE KID (明日に向って撃て!)
1969年/アメリカ/110min
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
出演 ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード キャサリン・ロス
受賞 アカデミーオリジナル脚本賞、撮影賞、作曲賞 主題歌賞
1890年代の西部を舞台に実在の人物をモデルに描かれた二人組みのガンマン、ブッチとサンダンスの物語。アメリカン・ニュー・シネマの誕生を告げる、新しい感覚に満ちたウェスタン。男の友情に心惹かれる逸品。
■EST-OUEST (イースト/ウエスト 遥かなる祖国)
1998年/フランス/119min
監督 レジス・ヴァルニエ
出演 サンドリーヌ・ボネール オレッグ・メンシコフ カトリーヌ・ドヌーブ
これはとにかく秀作。フランス人の妻とロシア人の夫、そしてその子供が、スターリンの呼びかけに応じて1946年にソビエトに渡ったことによって起こる悲劇。ありきたりのようなテーマですが、若いサーシャ役も含め、役者達の演技も素晴らしく、政治的な圧力などから壊れていく人間関係や彼らの心理描写が完璧に描かれている。最後はハラハラ、ドキドキ、そしてせつない、目の離せない2時間です。
■LES
ENFANTS DU SIECLE (年下のひと)
1999年/フランス/138min
監督 ディアーヌ・キュリス
出演 ジュリエット・ビノシュ ブノワ・マジメル ステファノ・ディオニジ
気に入った映画を何度も見るのは当然だが、映画館に10回通ったのはこの映画だけ。何がそんなにいいのか・・・。それはもちろん個人的な記憶や経験に基づく評価なのだが、特筆すべきはブノワの演じるミュッセ。ジャン=ユーグ・アングラードのゾルグ、ベアトリス・ダルのベティもそうであったように、その役者にしか出来ない役があると思う。それに出合うのはある意味で不幸だとも思うが、観た人の記憶にしっかりと絡みついて消えることはないだろう。ブノワはこの映画でそんな人生に一度のはまり役とも言える、19世紀の若く情熱的で破滅的な天才詩人を見事に演じている。
■IL POSTINO (イル・ポスティーノ)
1994年/イタリア・フランス/109min
監督 マイケル・ラドフォード
出演 マッシモ・トロイージ フィリップ・ノワレ マリア・グラツィア・クチノッタ
受賞 アカデミー最優秀映画音楽賞
美しいイタリアの島を舞台に、素朴で真面目な郵便配達人と有名な英雄的詩人との何気ない日常の交流を通して、友情とは何かを考えさせてくれる佳作。主演のトロイージが撮影終了後すぐに亡くなってしまい、残念ながらこれは彼の遺作となってしまった。良い映画には良い映画音楽がつきものだが、これも例外ではなく旅心を誘うサントラになっている。
■JEAN DE FLORETTE / MANON
DES SOURCES (愛と宿命の泉 フロレット家のジャン / 泉のマノン)
1986年8月+11月/フランス・イタリア/120min+114min
監督 クロード・ベリ
出演 イヴ・モンタン ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドゥパルデュー エマニュエル・ベアール
受賞 セザール最優秀主演男優賞 セザール最優秀助演女優賞 ルイ・リュミエールフランス映画賞グランプリ
南仏プロヴァンスを舞台にマルセル・パニョルの原作を映画化した2部構成、計4時間の超大作。第1部では希望を持って相続したこの地に移住してきた一家が、水源をめぐり追い詰められていく様が、第2部では父を死に追い詰めた村人たちへの謎の美少女マノンの復讐を描いている。人間の欲や憎しみを描きながらも、映し出されるプロヴァンスの大自然が美しい。
■UN MONDE SANS PITIE (愛さずにはいられない)
1989年/フランス/84min
監督 エリック・ロシャン
出演 イポリット・ジラルド ミレーユ・ペリエ イヴァン・アタル
受賞 セザール最優秀新人男優賞 ルイ・デリュク賞 ベネチア映画祭国際批評家賞
定職と持たないその日暮らしのイッポと超エリート女性の恋の物語。公開当時28才のエリック・ロシャンがパリを舞台に描き、その新しい感性が話題を読んだ作品。
■NOTTING
HILL (ノッティングヒルの恋人)
1999年/アメリカ/123min
監督 ロジャー・ミッチェル
出演 ジュリア・ロバーツ ヒュー・グラント リス・エヴァンス
何度見ても飽きない!何度見ても笑える!ジュリア・ロバーツがかすんで見えるほどに、ヒュー・グラントの魅力が全面に出ている。その他の個性的な役者達、ウィットに富む台詞、ロンドンの街並み・・・、一応アメリカ映画にはなっているが、イギリス風のさわやかな笑いが楽しめる、ハッピーエンドな大人のラブ・コメディです。
■ONCE UPON A TIME IN AMERICA (ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)
1984年/アメリカ/204min(完全版227min)
監督 セルジオ・レオーネ
出演 ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・ウッズ エリザベス・マクガバン
レオーネ監督が10年近い歳月をかけて制作した大作。20年代のニューヨーク、ユダヤ移民の子供たちがやがて成長し過ごす40年を、彼らの友情や決裂、そして愛を織り交ぜながら描く。私は特に少年時代を描く前半が特にお気に入り。後半ではデニーロが初恋の人を招待し、ダンスを踊るシーンが印象に残っている。
■LA PETITE VOLEUSE (小さな泥棒)
1988年/フランス/110min
監督 クロード・ミレール
出演 シャルロット・ゲンズブール ディディエ・ブザス シモン・ドゥ・ラ・ブロス
受賞 セザール最優秀ポスター賞
「なまいきシャルロット」のコンビで再び撮られたこの作品は、トリュフォーが遺したオリジナル脚本をもとに映画化。不思議なオーラを放つシャルロット・ゲンズブールの魅力を最大限に生かしながら、多感で難しい少女が様々な経験を通じて、精神的に自立するまでを見事に描いている。
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