Auxerre, Chevillon : オーセール・シュヴィヨン


Auxerre

オーセールはブルゴーニュ地方の中のヨンヌ県にある。この辺りでは比較的大きな街で県庁所在地でもあり、サッカーのチームも有名。1995年に「芸術と歴史の街 (Ville d’art et d’hisoire)」に認定されたブルゴーニュでは第二番目の景観保護地域でもある。
パリからは170kmのところにあり、パリ・リヨン駅から直通列車に乗ると2時間弱かかる。私は今回友人の田舎の家があるChevillonから車でアクセスした。
左の写真はヨンヌ川にかかるpasserelle(歩道橋)から見た街の様子。ここをはじめとしてヨンヌ川にかかるいくつかの橋からは街全体を見渡せて、おすすめのヴュー・ポイント。奥に見えているのは11世紀頃から現在のような姿を見せているサン・ジェルマン修道院。




街の中心はこの大時計塔(tour de l’horloge)を抜けたあたり。コルドゥリエ広場(place des Cordeliers)からシャルル・シュリュギュ広場(place Charles-Surugue)の周辺。多くの商店や飲食店があり、とてもにぎやか。 この美しい大時計は15世紀に、もともとあったガロロマン時代に建設された囚人用の塔をもとに造られた。
街全体にルーアンやトゥールのように木組みの家が目に付くが、この街特有のものは “
entrepôt “と呼ばれる、旧政体時期に建設された地上階は商店用に石造り、上階が木組みのもの。もっとも有名なものはコシュドー広場 Place du Coche d’eau )にあるコシュドーの家 maison du Coche d’eau 












街で最もモニュモンタルなサンテチエンヌ大聖堂 (cathédrale Saint-Etienne)は19世紀からある県庁のすぐそばにあり、アンバランスな様子が印象的なそのファサードは、ヴェズレーのマドレーヌ・バジリカ聖堂にそっくりである(ヴェズレーは右の塔のみ)。
この大きな大聖堂の歴史は5世紀にまで遡るが、今見られる建築の工事は1215年に始まり、約3世紀かけ16世紀にようやく北側の塔が完成した。有名な壁画で彩られた地下礼拝堂は有料で見学できる。




















Escolives-sainte-camille

エスコリーヴ・サント・カミーユはオーセールから北に10kmほどの所にあるとても小さな集落だが、1955に考古学者レイモンド・カップ氏によって発見されたガロロマン時代の共同浴場跡があり、年間通して無料で解説付見学が出来る。
右の写真は遺跡入り口から集落を見たところ。











この大きな遺跡はガロロマン時代と言っても終わりの頃、1世紀から5世紀のもの。状態はとても良く共同浴場の平面プラン、床暖、壁暖のシステムまでよく見せている。
遺跡内に立つ倉庫(失礼?)には発掘されたオブジェの数々が展示されている(骸骨まで・・・)。















Chvillon 周辺の様子

シュヴィヨンの家から少し車を走らせると、こんな何もない気持ちのいい風景が楽しめる。パリからもそれほど遠くなく、車で2時間ほどなので、パリジャンにも人気のブルゴーニュの田舎です。最近では別荘を買い求める人が多くなって、不動産の価格もだいぶ値上がりしてきたそうだ・・・。












シュヴィヨンはフランス人でさえも知らないほどに無名なのだが、実は乗馬クラブDomaine Equestre de Chevillon)がある!ということではなかなか知られているようだ。コンテストなども定期的に行われるし、乗馬学校があるので学校が休みのときは街から子供たちがやってくるらしい。 キャロリーヌの甥っ子、姪っ子もみんなここでポニーから始めたそうだ。私は怖がりなので乗馬はダメですが、馬が間近で飛ぶ姿はなかなか壮観。

 








今度ゆっくりシュヴィヨンに行けるのはいつだろう・・・。ブルゴーニュの田舎はとても穏やかで、優しくて、いつも安らぎを与えてくれる。今回も温かいおもてなしをしてくれたキャロのご両親に感謝しながら・・・ à suivre...

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