■ Amiens : アミアン ■
アミアン案内 :
http://w2.amiens.com/tourisme/
今年のクリスマスはどこか旅に行こう!とパリを離れた。でもあまり予算がないので、それほど遠くないアミアンへ。パリ北駅から列車で約1時間、片道約2000円の旅。贅沢はできないが、クリスマスのご馳走ぐらいは食べたい!ホテルは2泊で1泊分のお値段になるお得なBon week-end en villeを利用したので愛想はないが安全・快適なMercureにした。時期が時期だけあってお客が少ないのかいい部屋を与えてくれた。ホテルの窓からは街の象徴でもあるカテドラルの全景が良く見える。
アミアンはピカルディー地方の主要都市、パリとはそれほど離れていないのに街の色が全く違う。レンガ色が目につく。ベルギーとの国境にある大都市、リールを思い出させる。
Relais Mercure Amiens Cathédrale ★★★
17/19 place au Feurre
tél : 03 22 22 00 20
fax : 03 22 91 86 57
フランスのクリスマスは日本とは違って、家族でお祝いをするのが普通。だからって、一応都市なんだからどこかレストランくらい開いてるでしょ!と思っていた。しかしきれいなイルミネーションを残して、お店は早い時間にどんどん閉まっていく。なんとマクドナルドまでもが無常にシャッターを下ろしていく。せっかくのご馳走どころか何も食べられないかも!と、いうところをフロントのお姉さんの協力で唯一予約客用に開いていたレストランのクリスマス特別ディナーをゲット!
ところがこのイヴの夜は、26日未明にフランスのほぼ全域を襲った50年に一度の暴風(結局とてつもない被害をもたらした)をすでに予感させるような風が吹き荒れており、その上激しい雨にも見舞われた。レストランはそれほど遠くなかったのだがこの強風の為に傘など開いていられず、店に着いた私たちは髪の先から雨水をしたたらせた異様な外国人になっていた・・・
困っている私たちを快く迎えてくれた親切なレストラン
La Couronne
64. rue St Leu
tél : 03 22 91 88 57
fax : 03 22 72 07 09
土曜日と日曜日の夜は休み
クリスマス・ディナーはもちろん美味しかったです。フォアグラもたっぷりいただきました。
強風は止まないものの雨が止んでくれたので、少し街の散策を楽しむ。アミアンの街はとても小さい。見所はまずカテドラル、そして二つの美術館、le Musée de Picardie(絵画・彫刻)と Musée de l’Hôtel d Berny(家具・装飾)や、1871年にこの街に移り住んだ小説家ジュール・ヴェルヌの家なども有名。また彼によって落成されたサーカス場(左)も街のシンボル的な存在であり、現在も多くの催し物が行われている。
街の北部にはLes Hortillonnages(オルティヨナージュ)
と呼ばれるピカルディー地方独特の湿地を開拓した野菜畑が広がっている。いい季節にはここがもっとも見所かもしれない。ソンム川や池、そして緑豊かな湿地帯は、まるで都市にいることを忘れてしまうような別世界を見せてくれる。chemin de halage (曳船道)をずーっと歩いていくのも良し、昔ながらの小舟に乗って見るのも良し。乗り場はBd.de Beauvillé。
カテドラルの南、Saint-Leu(サン・ルー)界隈は小さなベネチアと呼ばれている。ここには北の街独特の厳しい雰囲気はまったくなく、おとぎ話のような可愛らしい街並みとショッピングが楽しめる。
サン・ルー内、カテドラルの対岸にあるquai
Bélu(ベリュ河岸)はレストランが立ち並んでいる。きっと夏には大勢の人々が集って賑やかに違いない。壮大なカテドラルを眺めながら、夕暮れ時に店のテラスで一杯!ってのは気持ちよさそう。
途中のパッサージュはアンティーク街です。
カテドラルのすぐ北にあるPlace de Don(ドン広場)周辺の様子。この辺りには歩行者優先通りになっており、観光客相手のお土産物屋だけでなく個性的なお店が集まっている。カテドラルの東にあるrue
de Metz-l'Eveque (メッツ・レヴェック通り)も見所の一つなので、お見逃しなく!
1981年以来ユネスコの世界遺産に登録されているこのノートルダム・ダミアン。その歴史は1206年のジャン・バティストのアミアン到着までさかのぼり、フランス王室との関係も深い。総ヴォリュームはパリのノートル・ダム寺院の約2倍にも及ぶ。精密な彫刻で覆い尽くされているファサードはお色直しを終えたばかりで、ここだけ真っ白でした。
土(10h30-)、日(15h-)にはガイドによる説明がある(7,8月は毎日)。
25日の夕刻、ホテルの部屋からカテドラルを見ていると、どんどん人が集まってくるのが見えた。今日は朝からほとんどすれ違う人もなかったゴースト・タウンのようだった(イヴの翌日はパリでも死んだようになる)のに、どうやら何かイベントがあるようだった。と、いうことで私も駆けつけました。
教会の中ではコンサートが行われているようだったが、ほとんどの人は、この暗闇に浮かび上がる見事なファサードを見に来たのだった。彫刻に直接色をつけたように新鮮な色彩だが、じつはこれはあらかじめ着色されたものをプロジェクターで重ね合わせ映しているだけ。でもとても幻想的な雰囲気をかもし出していました。
世紀の嵐の前夜、アミアンでのクリスマスの夜はこうして更けていったのでした・・・。
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