◆Midi-Pyrenées : ミディ・ピレネー◆
ミディ・ピレネー地方の情報 : Conseil Régional
Midi-Pyrénées
トゥールーズはもともとフランス国内でも重工業の盛んな大都市の一つ。日本ではワールドカップでの日本戦が行われてから特に知られたのではないだろうか。パリからはかなり遠いのですが、飛行機嫌いの私は迷わずTGVを利用。モンパルナス駅からの朝一番(6H55)で出発してもトゥールーズ・マタビオ駅に点くのは12h09。うーん、ちょっと疲れます。料金は1ヶ月前の予約(Découverte30)で、片道205F(約4000円)。この国ではあまり距離と料金は比例しません。さすがにここまで来ると文化の違いが見た目にも明らかで、アルビもトゥールーズも街全体がとにかく“赤い”という印象を受けた。しかしアルザス地方の赤色大理石とは違って、ここではレンガが多用されている。
Albi
アルビはトゥールーズの北東、電車で40分程度の所に位置する。
小さいけど一応タルン県の県庁所在地。この日はお正月だったこともあって、街はひっそりと私たちを迎えてくれた。逆にタルン川はここ数日の悪天候のせいで、少々氾濫気味。ものすごい轟音をたてて、流れていた。長い間行ってみたいと思っていたアルビの街。お宿は今回もBon
Week-end en Ville(2泊分が1泊分のお値段)を利用したので、またまた安心・快適のメルキュール!お部屋からは対岸のサント・セシル寺院も見えて眺めがいい。
HOTEL MERCURE Albi Bastides ★★★
41 bis. Rue Porta 81000 Albi
tel. 05 63 47 66 66
fax. 05 63 46 18 40
翌日は川の流れも少しおだやか。手前にある橋がPont Vieux、奥はPont du 22 Aôut 1944、ここを渡りきったところにホテルがある。写真はロートレック美術館、上階からの眺めです。アルビの旧市街はこの美術館のあるあたり、ほんの1kmの範囲。散策も1日あれば充分です。
ロートレック美術館の隣は、街のシンボル、サント・セシル寺院(上の写真)。威嚇を目的とした要塞のようなデザインはかなり重苦しいが、南フランスのゴチック建築の傑作として扱われている。
アルビといえば日本でも人気の高い画家、アンリ・ドゥ・トゥールーズ=ロートレックの出身地。 彼の人気を示すように、地方都市の美術館とは思えないほど入場者が多い。1000点に及ぶコレクションと遺品の数々はファンにはたまらない。写真はベルビー邸(美術館)のきれいに整備されたお庭。
PALAIS DE LA BERBIE ( Musée Toulouse Lautrec)
4月-9月 10h-12h 14-17h 火曜日休
10月-3月 10h-12h 14h-18h 無休
旧市街のrue Toulouse Lautrec には、ロートレックの生家がひっそりと残っている(見学は外観のみ)。貴族の大邸宅で生まれたと思っていたので、少々意外な感じがする。
今回の旅の目的は、パリに憧れていた時、いつも夢を見させてくれたロートレックへのrendre hommage・・・。美術館もゆっくり訪れることができてとても満足。
Cordes
sur Ciel
アルビが旅の目的だったけど、やっぱりここまで来るとどうしても、“フランスの最も美しい村”の中でも超有名なコルド(・シュール・シエル)村に行ってみたくなった。お天気は悪いし、バスはないし、とても迷ったのですが、今回は大奮発!往復タクシーを頼みました!だって片道車で30分はとても歩ける距離じゃない。交渉すると片道200Fで走ってくれると言う。納得の金額だったので、交渉成立。集落内はよそと同じでもちろんチャーミング。でも見逃してはならないのはやはり集落の全景でしょう!残念ながら村のいいデジタル写真がないので、タイトルのCordes
sur Cielをクリックしてみて下さい。
写真は村で見つけた私の好きなシトロエンの車。こんなカラーリングは始めて見ました。趣味いい!
私は安くて温かみのある陶器を購入してご機嫌でした。
Toulouse
トゥールーズは、今回はおまけの1泊。オート・ガロンヌ県の県庁所在地であるだけでなくフランスで6番目の大都市である。とにかく赤い!ばら色と称されているが、やっぱりレンガ色と言うべきでしょうか。
しかし大都市だけあって見所も多い。まず市庁舎前のキャピトール広場は圧巻。お洒落なカフェが広場を囲み、市の立つ日は広場全体がテントでいっぱいになる。ドミニコ会最初の修道院、13世紀に建てられたジャコバン修道院(写真右と下)は“Parmier ”と呼ばれる1本の柱から出ている22にも及ぶヴォールトのリブと、回廊(下の写真)で有名。中世から近代(少ないが・・・)までを扱う街一番のオーギュスタン美術館にも美しい回廊がある。他にもレンガ造としては最大級のロマネスク教会のサン・セルナン教会も見逃せないし、街の散策に飽きたらガロンヌ川沿いの散歩道、プロムナード・アンリ・マルタンがお薦めです。
この地方の名物と言えばなんと言ってもカスレ。インゲン豆をコンフィにした肉類と一緒に煮込んだ、いわゆるフランス料理からは程遠い、とても素朴な(田舎)料理。興味のある方はぜひお試しあれ。
街の色も、建築も、そして言葉も、料理もかなり個性的なこの地方。フランスは地方色がとても豊かな国だと思うが、今回は特にそれを実感した旅でした。異文化の誇りと言うことでしょうか・・・。
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