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パリのカフェ&サロン・ド・テ :  LES CEFES ET LES SALONS DE THE DE PARIS

un café s’il vous plaît

フランス文化を象徴するカフェもパリではずいぶん変わってきました。昔ながらのスタイルはここ数年で急激に衰えを見せ、多様化を強いられています。でもまだまだ日常に不可欠な、そして魅力的な存在であることには違いありません。一方サロン・ド・テは次第に増え、優雅な一時が気軽に楽しめるようになりました。日本のそれらとは確実に違う、パリならではの独特の雰囲気を体験してみませんか?ここでは私が何度も足を運ぶ素敵な空間を厳選してご紹介します。  
 


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A LA TOUR EIFFEL
96. rue du Commerce 15e
tel. 01 45 33 77 11
ここは本当は教えたくないくらい、なんと言っても私のサロンだった思い出深いカフェ。4年半で最も頻繁に通ったことは言うまでもない。もちろん家が近いと言う利便性もあるのだが、庶民的な店の雰囲気がとてもいい。素朴な食事もおいしい。ワン子もかわいい。よく窓際の席に陣取っては、色んな人と話し込んだり、一人のときは窓の外を眺めていたものです(前の教会ではよく結婚式やお葬式がある)。私がここに越した頃はまだすれ違う日本人も少なかったけど、帰国前には本当にびっくりするくらい多くの日本人(アジア人)がコメルス界隈にやってくるようになった。滞在後半には、よくこのカフェで眼鏡をかけたいつも一人で本を読んでいる小柄な青年を見かけたけど、彼もここを贔屓にしている日本人だったのかな・・・。


BAR ANTOINE
17. rue la Fontaine 16e
tel. 01 40 50 14 30
私の好きなアールヌーヴォー建築の巨匠ギマールの平凡な作品に入っているカフェ。試したのはそれがきっかけだったけど、ここの自家製ショコラ・ショー(ホット・チョコレート)がとてもおいしかったので、冬にはこれが飲みたくなるのだ!16区の建築探訪の際には立ち寄ってみて欲しい。シンプルな食事も頂けます。


BERNARDAUD (salon de thé)
11. rue Royale 8e
tel.01 42 66 22 55
8h-19h
日休
高級店が軒を連ねるGalerie Royaleの中にある、高級ブランドBernardaud直営のサロン・ド・テ。光あふれるギャラリー内のテラス席も、シックな店内も、どちらも食事の時間以外はほとんど込み合うことがなく快適そのもの。サービスも丁寧で気持ちがいい。優雅で静かな時間を堪能できる。私はもっぱらお茶の時間に利用しているが、ブランチも有名みたいだ。


BOMBAY CAFE
19. av. Félix Faure 15e
tel.01 40 60 91 11
11h-23h30
無休
家の近くにあったのでパリ滞在の特に後半、よく利用していた。メインはレストラン(インド風)なので平日の昼さがりは店の人も商売気がなく、とても静か、とてもゆっくりできます。ちょっとおなかがへった時は飲み物とスコーンのセットがお得。


BOUILLON RACINE
3. rue Racine 6e
tel.01 44 32 15 60
11h30-24h
無休
お気に入りのサン・ジェルマン・デ・プレのカフェといえば、ここ。1906年開店時のアール・ヌーヴォー・インテリアを生かして見事に生まれ変わった、パリでも珍しいベルギー・ビールを楽しめるベルギー・カフェ。食事時にはハイソっぽい人たちもやってくるが、昼間は場所柄、ちょっと懐のあたたかい学生たちや外国人で賑わう。一口サイズのお菓子のおまけが嬉しい。


CAFE CHARBON
109. rue Oberkampf 11e
tel.01 43 57 55 13
今パリで最も注目の集まっている界隈にあるカフェ・シャルボンは、昔ながらの風情を残す店内が何よりも私には魅力。でも古いのは店内だけで、サービス係はみんな今時のパリジェンヌ、おやじではない。メニューも日曜日のブランチ(89F〜)がなぜか大人気で、行列ができるほど。個人的にはちょっと不満なこのブランチですが、19c庶民の快活な話し声が聞こえてくるようだ。


(LE) CAFE DES LETTRES
53. rue de Verneuil 7e
tel.01 42 22 52 17
日休
オルセー美術館に行った時に立ち寄る穴場的空間。カフェそのものよりも中庭がおすすめ(特に夏場)。美術館での喧騒や人込みがまるでうそのように、ここは静かな田舎のよう。サービス係の女の子が時々アメリカ人だったりするくらいアメリカンな部分がちょっと気になるが、ここのジャンキーなチーズ・ケーキは時々食べたくなる。


(LE) FUMOIR
6. rue de l'Amiral-Coligny 1er
tel.01 42 92 00 24
いわゆる業界人たちが集まるという話題のカフェ。食事もお手ごろな値段で本格的なものを出すので、人気だけでなく質も高い。夜は同伴者の声も聞き取りにくいほど賑やかだが、平日の昼間はゆっくり本を片手にくつろぎたい。店の奥には図書室(bibliothèque)があり、ここも格別に雰囲気がある。食事の予約をするならぜひここを指定しよう。


LADUREE (salon de thé)
75. av. Champ Elysée 8e
tel.01 40 75 08 75
8h-25h
老舗サロン・ド・テの一つで、雰囲気も高級だけどお値段も高級。数年前にオープンしたこのシャンゼリゼ店が私のお気に入り。ルイ16世様式のインテリアで彩られた店内は優雅そのもの。ただ、よく行列ができるし、込んでいる時間は観光客が多くてうるさいので、時間は選んだほうがいい。せっかくだから贅沢な時間をゆったりとおいしいお茶で満喫したいもの!ここのマカロンは超有名だけど、私のお気にはモンブランとジャルダン・ブルー。ぜひお試しあれ。Rue Royaleとプランタン・デパートの中にもあります。


(LE) LOIR DANS LA THEIERE (salon de thé)
3. rue des Rosiers 4e
tel.01 42 72 90 61
19h 無休
マレ地区でもっとも足を運んだのは「ティーポットの中のおおやまね」というユニークな名前のこの店。滞在の始めの頃、マレに住んでいた友人に連れて行ってもらってから、とても気に入っている。不揃いのテーブルや椅子はどれもかなりの年代ものだけどそれぞれがいい味を出している。おすすめはボリュームたっぷりの自家製ケーキ。どれもおいしいけれど中でも(名前は忘れたが)オレンジ・テーストのものがお気に入り。お値段は少々はりますがかなり大きいので、二人でわけ合うとちょうどいいかも。


(LA) MOSQUEE (salon de thé)
39. rue Geoffroy Saint-Hilaire 5e
tel.01 43 31 38 20
9h-23h30
無休
ここはフランスにいることも忘れそうなアラブ世界。店内ではひげをたくわえたおやじが、ミント・ティーの入ったグラスたくさんお盆にのせて売り歩いている。アーモンド生地のアラブ菓子もあわせてどうぞ。敷地内にある繊細な装飾を施されたモスクは、近くにあるジャン・ヌーベルのアラブ研究所とともに、パリのアラブ文化の象徴的存在になっている。レストラン、スーク(アラブの市場)やハマム(トルコ風浴場、女性:月・水・木・金・土、男性:火・日)もあります。


NEWS CAFE
78. rue d’Assas 6e
tel. 01 43 26 79 32
大学の授業の後は、ここで一杯!と言っても私はエスプレッソだけど・・・。このあたりにはたくさんの学校があるので集まって来るのは学生ばっかり。フランスの学生の生態を知りたい方々にはとくにおすすめ。タバコの煙もくもく、音楽ガンガン、賑やかな話し声・・・いわゆるパリのカフェとは違うけど、これもまたパリ。楽しいですよ。


(LE) TRAIN BLEU
20. bd. Diderot 12e (Gare de Lyon )
tel.01 43 43 09 06
9h-22h 
無休
どんなガイドブックでも扱っている超有名レストラン。映画「ニキータ」で主人公が初仕事を依頼される場面に使われたことでも知られている。が、案外ここで気軽にお茶が飲めることは知られていないのか、いつも空いている。しかしこれこそ、私の望むところ。おおきな皮のシートにゆっくり身を沈めていると、窓の外は駅というロケーションも手伝って旅情をかきたてられる。これでもかーっと言うくらいにゴージャスな内装は現在、歴史的建造物にも指定されている。壁面には当時の所有者であった私鉄会社の沿線(パリからリヨンを経由し地中海まで)の風景が描きこまれている。



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