深夜MIKAのカフェタイトル

ヴィラージュ・サン・ポール



マレ地区と言えば、パリの中でも特に古い街並みを残していることで知られ、いまや金持ちのフランス人と金持ちの外国人しか住めないスノッブな所。なにしろ最上階(6Fや7F)でエレベーターなし、浴槽なしの10畳くらいの部屋で4000Fなんてザラなのだからたいしたものだ。このマレ地区の片隅にひっそりと存在する「ヴィラージュ・サン・ポール」。パリの喧騒をよそにその静けさはまるで中世を思わせる。またそこには多くのアンティークを扱う店が集まっていて、中でも目を引いたのは日本の昭和を思い出す懐かしいグッズの数々・・・。ボンカレーやキンチョーの懐かしい広告から古い家具まで色々とある。「パリでこんなものに出合うとはねえ」とウインドウを眺めていると、帰り支度をした店のオヤジが中から出てきた。「コラ、オマエタチ(こら、お前達)」これが彼の第一声である。このオヤジ、東京にはフランスのアンティークを扱う店を持っていて、パリと東京を行ったり来たりだとか。アンティークが好きな人は是非お立ち寄りを、そして彼に出会ったらキレイな日本語を教えてあげて下さい。

VILLAGE ST PAUL
メトロ「ST PAUL」又は「SULLY MORLAND
rue Saint Paulと rue des Jardinsの間